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『カイザルと神 〜ナラティヴ社会神学試論〜』亀井俊博 著

¥1,100 税込

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亀井俊博牧師による『カイザルと神』には、様々な領域で「正しいこと」「善とされること」の価値観が揺れ動かされている現代社会に生きる私たちに、問いかけ、行くべき道を指し示すとても大切な内容が記されています。

イエス・キリストは、「あなた方は、地の塩です。世の光です。」と弟子たちや大群衆を前に語られました。

遣わされた社会での使命と責任をあらためて見つめ直し、心に刻むためにも、ぜひ、ご一読くださいますよう、お勧めいたします。
私たちも、「私のナラティヴ」を語り伝えてゆきたいものです。

(編集者)
 
・発行 2020年4月1日
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著者は、「はじめに」の中で、次のように述べています。


『ナラティヴ(語り)』
私的ナラティヴ(語り)
「ナラティヴ」(narrative、語り)とは私自身によって語られる物語であり、既成の物語とその内容を意味する「ストーリー」(story、既成の物語)とは異なる。実存的な私の語りだと言われます。1960年代、文芸理論として提唱された概念で、最近はセラピーでも用いられています。私は日本の伝統文化を受け継ぐ「語り部」を、何事かの体験の証し、ナラティヴと解釈して継承したいのです。

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● ナラティヴな福音書
私の信奉するキリスト教でも、新約聖書の第2区分の「手紙」には教義や、倫理、教会共同体論が書かれていますが、第1区分は4つの「福音書」と言う物語集です。
2千年前、イエス・キリストと言う強烈な印象を与えた人物に出会い、生き方が変えられたた人々は、単なる教義に回収できない何かを感じ、生々しいイエス像を4つの視点(生活の座)から物語ったのだと思います。ナラティヴ(語り)でないと伝わらない何かがあるからです。勿論、4つの異なる視点の根底に、それらを支える(生命の座:神の国、ヘーゲルの言う理性、滝沢克己の言うインマヌエルの原点)原点があることも含めてです。これに倣って私の関心のある「社会神学」と言う分野をナラティヴと言う形でお話しさせて頂きます。この分野の多様なナラティヴ提示の一助となることを願っています。

● カイザルと神
社会神学については序論で詳しくお話ししますが、聖書に面白い話があります。ユダヤ人から憎き支配者ローマ帝国のカイザル(皇帝)に、税を納めるべきかどうか問われたイエスが、「カイザルのものはカイザルに、神のものは神に返しなさい。」(マルコ12:17)と答えられた有名な逸話です。カイザルに象徴される激動する社会と、変わらない神の愛、どちらにも係るのがホーリステイックな人間の生き方だと言うのでしょう。そこにこの書で社会と神学の両面を取り扱う意味があります。

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【著者】
亀井俊博 (かめいとしひろ)
1942年、香川県に生まれる
「聖書を読む集い」牧師、芦屋福音教会名誉牧師
同志社大学法学部法律学科卒、日本UPC聖書学院卒 (同志社大学神学部、神戸改革派神学校、神戸ルーテル神 学校、関西学院大学神学部旧約学、樋口進教授、各聴講)

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